これで、常磐線の交流電化開業時の401系から続く抵抗制御車の近郊型系列は常磐線から姿を消したことになります。
もしや、という気持ちもあって、前夜(8/20)勝田駅に行ったところ、ホーム側に入っていた他の編成が移動していて写真を撮ることができました。
両先頭車には、反射板(後部標識)を付けるアームが取り付けられたままです。
今日、早朝から勝田へ行ってみることにしました。
朝6時過ぎの回送で車両センターへ移動するかと思ったのですが、6時前には既に勝田車両センター4番線に移動していました。
昨年9月、K540とK537が秋田へ配給回送された時と同じく、通常の停車位置よりも1車奥(手前に機関車を連結するため)に停車していたので、噂ではなく実際に今日415がいなくなってしまうであろうことを確信しました。
パンタは上がったまま、テールライトを点けて通電しています。
Twitter等には、昨年の配給と同じスジで、牽引機のEF81141[長岡]が勝田に向かうという情報も流れ始めました。
415はE531の向こうにいます。 |
東側より。
北側より。
南側の大島陸橋より。
9時40分頃係の方が集まり始めました。
9時41分頃パンタ降下。
架線電流も切られました。
屋根上では、パンタの固定作業?が。
2編成とも、パンタは固定されました。
南側に戻ってみると、K543の先頭部に反射板が取り付けられていました。
別れを告げるような大きな汽笛も鳴らされました。
もう一度北側に行くと、やはりK542にも反射板が。
651系K201も、見守っています。
12時50分、牽引機のEF81141がやってきました。昨年のK540配給を牽いたカマです。
4番線へ・・・。
415が見えなくなります。
組成完了したようです。
EF81141は、エンド交換のためパンタを降ろしました。
昨年の配給の時は、3番線・5番線に目隠しの10両編成がずっと居座っていたのですが、今回は3番線が空いています。東側へ回ってみました。
かろうじて415が見えます(フェンス外で脚立を使用)。
651系K201との位置関係。
北側からも、先頭のEF81141が少し見えます。
かつて常磐線の輸送を共に担った651系と共に。
南側の大島陸橋より。
車両センター脇の畑は季節の花がきれいなのですが、今は向日葵が最後の花を咲かせています。
14時13分頃、短い汽笛の後、415系はゆっくりと引き出されてきました。
見慣れた415が、音もなくしずしずと動いていくのは、非常に違和感がありました。
東石川踏切のほうへ追いかけます。
行っちゃいました。
住み慣れた勝田を離れて・・・。
このあとは、まとまった時間停車する神立へ移動です。
来ました。
ポジションを決めて待っているのに目の前に立つという信じられない人もいましたが、なんとかクリアして撮影。おかげで上半身は黄線の外に出ちゃいましたね。
415には跨線橋の影がかかりましたが、陽射しはしっかりしていました。
昨年の配給後141は全検を受けたので、あの時と違ってピカピカです。
あの赤いシートにもう一度座ることはできませんでした...。
後部K542の反射板。
前部K543の反射板。結構デカイっす。
双頭連結器との連結部。
暑いので窓を開けている機関士さんの顔に見覚えがあったので声をかけると、やはり昨年K537牽引の時の機関士さんでした。「あ~、やった」と、微笑んでいました。
発車時間が迫ります。
短い汽笛の後、発車。
下り坂にK542の右肩が隠れるまで、見送りました(ほんのわずか写ってます)。
自分としては、ここまでの見送りでした。
今(22:10)は、もう上越国境を超えたあたりでしょうか。
秋田へ行くとも、青森に疎開されるとも言われていますが、情弱な自分には本当のことはわかりません(機関士さんに聞いてみればよかったと少し後悔)。
万一秋田で廃車になるなら、再会のために秋田まで行くつもりです。
青森疎開なら、いつかはまた首都圏で会える日が来るということでしょうから、それを楽しみにしたいと思います。
いずれにしても、常磐線を去って行った最後の415系。
長年の活躍、本当にお疲れ様でした。
さようなら。
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