10月6日に勝田車両センターから郡山総合車両センターへ自力回送された水カツ所属415系K531編成とK538編成が気になったので、早朝に651系「海浜公園コキア号」の送り込み回送を水戸駅で撮影したあと、その足で郡山総合車両センターへ行ってきました。
まず目に飛び込んできたのが、解体中の「ふるさと」キハ48 2501。そして、ピカピカに整備されて出場を待っている651系K102編成もいました。
415系は?と探してみると、一番東北本線寄りの留置線に、中間車が妻面をこちらに向けている状態で留置されているのが見えました。
望遠レンズを通してよく見てみると・・・手前にいるはずのクハ411-1608が、クハ411-1508の向こうに連結されているように見えました。
郡山総合車セの配線をご存知の方にはわかると思いますが、手前(撮影者の背中のほう)は仙台方です。常磐線車両は、水戸線を経由して回送されてくると東北本線内では編成順が逆転するため、上野方先頭のクハ-1608がこちらを向いているのが正規の編成順です。その-1608が外されて、-1508と頭を合わせて連結された状態、ということです。奥には、K535編成が見えます。
これを見て、「ああ、もう終わりだ・・・」と思いました。
郡山での解体手順の第1段階の準備と見えたからです(手順は後述)。
まずは、できるだけよく見える位置に移動しました。
東北本線を挟んで向こう側から、側面がよく見えるのです。
モハ414-1508
モハ415-1508
クハ411-1508
クハ411-1608
これまで見てきた経験と、地元の方から教えてもらった内容によると、郡山総合車セでの廃車解体手順は、以下のようになります。
①2輛単位で解体線へ移動(解体線の長さが2輛分)
この時、先頭車は、先頭同士を連結した形で解体線に入る。
貫通扉を両端に持ってくることで、②の手順をやりやすくするためと思われます。
②内部の備品等を撤去。座席や網棚・吊革等。内装材も一部撤去。
新幹線高架側(海側)に作業・保管スペースがあるため、そちらへ物を放り出すんだと思います。
この段階で、新幹線高架側の窓が一部外されることがあります(放り出すため)。
山側の窓には手は付けられません。
③いったん、建屋内に移動され、そこで内装・機器等が取り外されます。
④再度解体線に戻ると、その時はもう外形だけが残っている状態。
ガスバーナーで焼き切られて、重機で解体されます。
この時は、なぜかわざわざ先頭車は背中合わせ(貫通路同士)に連結し直されています。
今日見たK531は、①の手順に入るための編成組み換えが終わった、というふうに見えたのです。
万一K531がこのまま解体されるとしても、③の時点で、先頭部が見える形で解体線に入りますので、特徴的な低い位置のJRマーク(先頭部運転席上)を間近に見ることは可能です。
もしそのような状況になったら・・・郡山に駆けつけて、きちんと記録してあげようと思っています。
名残惜しくて何枚も撮影したうちの一部を掲載しておきます。
K531は国鉄時代の製造車で、常磐列車無線アンテナの配線が屋根上を引き回されているのが特徴です。
なお、解体線の「ふるさと」の様子。
解体済の車輛の名残となる台車が、手前に置かれていました。キハ40系寒地用の特徴である、乾式円筒案内式台車(案内円筒の外側にある軸バネも、ゴム被覆のエリゴばね)のDT44AとTR227Aです。
見えにくいですが、床下のエンジンは取り外されています。残っているのは、燃料タンクくらいでしょうか。
手前が従台車。奥の動台車の推進軸とのジョイント部分は、ビニールで被覆されて保護されていました。予備部品として保管するのかもしれませんね。
10/10追記:10/10の解体作業で、台枠まで解体されてしまったようです。
(地元の方のTwitter情報による)
一方、整備された651系K102の様子です。
見えているのは3輛。
その後ろに、あと4輛がいるようです。
所属は「水カツ」、全検標記は「19-2」となっています。今回は重要部検査の位置付けだったのでしょうか。
試運転幕を出しています。郡山出場回送の東北本線内区間は試運転扱いですので、もういつでも出場できる状態が整っているように感じます。
つい先日、新車と見まごうばかりの輝きを放っていたK531がもう解体準備状態に見えたので、今日はなんか気分が盛り下がりました・・・。
撮影:2016/10/9
撮影機材:Nikon D3300(初心者)
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