常磐線の震災津波・原発事故による不通区間のうち、相馬~浜吉田間が12月10日に復旧し開通します。
長い長い道のりでしたが、駒ヶ嶺先から浜吉田手前までは海から離れて内陸へと路線を移設。新地・坂元・山下の各駅も内陸へと移転して開業します。
11月14日、待ちに待った開通を目前に控えた現地に行ってきました。
まずは、相馬駅へ。
使われていなかった上りホームも整備され、開業近しを思わせます。
原ノ町からの701系がやってきました。現在孤立区間として運転されている原ノ町~相馬間で運用される701系は勝田車両センター所属となっており、この写真の編成はK625の編成番号を表示しています。
14日時点では既に仙台方への試運転が始まっており、本来の所属である仙台車両センターの編成番号に変わった編成も出てきました。
相馬駅の駅名標には、まだ再開していない「駒ヶ嶺」も表示されていました。
相馬駅には、写真とお客様それぞれの仙台直通運転再開への思いが記されたボードが掲示されています。一部をTwitterで紹介したところ、現時点で1000に迫るリツイート数となりました。
写真の方のメッセージには職種も書かれていますが、駅で掲示・公示されているものなので特にモザイク等しないでそのまま掲載させていただきます。この地域の方々の思いがずっしりと伝わってきます。
でっかく掲載しますので、できればひとつづつをお読みください。
先ほどのK625は、折返し原ノ町行きとして発車していきました。
その後ろには、浜吉田方から到着した試運転列車が入ってきました。
この編成は、仙台車両センターの編成番号「F2-18」を付けています。
電動車の屋根上に抵抗器が載っている、機器未更新車の編成ですね。
こちらは、未更新車のアイデンティティーであるクゥーンクゥーンという段階的な音を残して浜吉田方に出発していきました。(動画は コチラ ←クリックまたはタップしてください)
次は、まず再開区間北端の浜吉田駅に向かいます。
こちらの駅名標は、まだ再開していない「山下」駅の表示は隠されていました。
仙台行の701系4連。
屋根上のクーラーの前には何もなく、抵抗器が撤去された機器更新車であることがわかります。
仙センのF2-28編成でした。
先ほどの 動画 にはこの編成の発車シーンもおさめてありますので、機器更新前後の2種類の701系の音の違いをご確認ください。
浜吉田駅の次の列車は、E721系の4連でした。
浜吉田駅を離れ南下しますが、まずは浜吉田駅南方の付替え区間開始ポイントに立ち寄ります。
正面の家の左側のバラストの山からずっと電柱がまっすぐ伸びていますが、左側にも並行して伸びる電柱との間に挟まれた部分が旧線跡です。
左が海側。ここから大きくカーブを描いて内陸へ入っていきます。
旧線跡は線路も撤去され、ただの草地が細長く南へと伸びています。
振り返って浜吉田駅方を。
左から寄ってきた新線が、小さく見える赤信号付近までには既存線に合流します。信号の奥に見えるのは、浜吉田駅の跨線橋。駅から数100メートルのあたりから新線に移行するわけです。
この先は、続編として②で記します。坂元駅・駒ヶ嶺駅で撮影した試運転列車の写真も掲載します。
なお、今回再開区間の海側では、東日本大震災による津波で多数の方が犠牲になられました。あらためてお悔やみ申し上げます。
また、まだ避難生活を続けておられる方々もいらっしゃいます。一日も早く元の生活に戻ることができるよう、お祈りいたします。
撮影:2016/11/14
撮影機材:Nikon D3300(初心者)
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