16番とHOとは、厳密には別なんですけど、ここでは説明省略!
昔の部品箱には、今でも一部のパーツが眠っています。
台車です。旧型国電の制御車や付随車、旧型客車などに使われていたTR34です。
昔に黒の塗料を筆塗りしているので、きれいではないですが・・・。
ずいぶんのっぺり・あっさりだと思いませんか?
この台車は、「ドロップフォージング」という技法で作られています。厚~い真鍮板をプレスして作られたもの。もちろん、個人ではそんな機械はないので、部品として売られていたものです。
特に枕バネのあたりなど、造形の甘さが感じられると思います。
さらに、ブレーキシューやブレーキの引張棒などの細かい部品は一切なし。
製品が発売されて長い期間が経つと、型が甘くなってますますダレた表現になってしまいます。
台車は、両台車枠と、台車枠をつなぐ枕梁(当時そう呼んでいたような記憶ですが、ちょっと意味が違うか?)で構成されており、枕梁と台車枠はしっかり固定されているのではなくて、段付きビスで台車枠が可動するように締め付けられています。
台車枠は柔軟に可動して、線路に追従します。いちばん上の写真で、枕梁が傾いているのはそのせいです。
このへん、台車枠は一体で整形されて線路の高低差には車輪のフランジの高さだけで対処するNゲージとは、根本的な違いがあります。
左側の台車の枕梁にビス止めされているのが、ボルスタ。これも、当時そう呼んでいた、という記憶です。ボルスタは車体側に取り付けて、そこに台車をビス止めします。
枕梁には何かをくっつけていた接着剤の跡がありますが・・・ ^^; 。
ボルスタがちょっと出っ張って曲がっているのは、台車の回転止め。
枕梁とボルスタをつなぐビスは、ここでは単なる段付きビスを使っていますが、通常は長めの段付きビスを中心ピンとしてスプリングをかませて止めていました。
ですから、ボルスタから見ると、台車は左右に揺れる方向にも動くことができ、線路に対する追従性は良好です。という・・・はず・・・。結構脱線しました ^^, 。畳の上の組立式線路での走行というような線路条件に起因するものでしたが。
車輪は、上記の写真では真鍮製です。車軸も金属製ですので、真ん中の写真左側の台車でお分かりのように、中心部は絶縁材を使って絶縁しています。片絶・両絶の2種類の車輪がありました。
集電は、車軸から台車枠、枕梁、ボルスタと伝わって車体に届きます。車軸端が汚れたり(特に、回転抵抗を小さくするために車軸端が円錐状になったピボット軸受の場合)、枕梁とボルスタがきちんと接していない等の条件により、集電不良も多かったです。集電向上のためにも中心ピンにはスプリングをかませていたのです。
車輪または車軸にシューを当てて集電し、スプリングを経て車体側の集電板まで確実に電気を導く今のNゲージのような集電の工夫はありませんでした。
最後に、これは何?
昔は標準だった、ベーカー型のカプラーです。Nゲージで言えば、アーノルドみたいなもので、安価でなんとなく標準的に使用していました。
今扱ってみると、これらの部品で使っているビスは2mm径。Nゲージの細かい部品を見慣れた目で見ると、なんともおおらかな寸法です。
16番の台車は、この後、圧倒的な種類のペーパー製ボディキットと主に販売された小高製や、しっかりした造形や細かいディテールを備えた日光製などのダイキャスト製へとシフトしていきました。
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